about
GRFC
GRFCとは?
GRFC活動記録
クラブ入会登録
GRFC BBS
big TROUT
TROUT news
BOOK shop
contact us
Link

【2005 5月号 No.75】
 〜水害、中越地震を経て〜
 2005解禁直前、魚野川は
いま

報告 船沢京介 


 昨年7月の豪雨による水害に続き、10月には最大震度7の大地震と、相次ぐ自然災害に見舞われた新潟県中越地方。住民の生活はもちろんのこと、付近の自然環境にも甚大なる被害を及ぼした。ここでは、そんな被災地を流れる魚野川の現在の様子を、この川のリバーキーパーともいえる筆者に報告してもらった。

  水害と大地震
度重なる自然災害から

 昨年の魚野川は、解禁から6月中までは平年並みの順調な釣果に恵まれた。しかし、空梅雨に伴う気温上昇に続き、7月の下流部に被害をもたらした河川の氾濫(7・13水害)により、夏からはアユも含め、全体に魚影が少なかったように思えた。
 8月下旬から時間的なゆとりができたため、中・下流部を中心に様々な有力ポイントを攻めたが、食いは非常に渋く、秋には特筆すべき釣果にあまり恵まれなかった。
 ただし、下流の大淵ではマヅメの一時(時間にして5分間ぐらいだろうか?)表層に出る大型魚を目撃することも多く、魚がストックされていることが感じられ、来年に期待を込めてシーズンの幕を閉じた。
 そのまま平穏に10月を過ごしていたのだが、周知の通り10月23日午後6時頃、最大震度7を越える中越地震に襲われた。ちょうど運悪く居合わせた、秋のリバーウォッチングでペアリングイワナを観察することを楽しみにしていた宿泊客たちと共に近所の小学校に避難して、一夜を明かしたことは記憶に新しい。その後も度重なる大きな余震があったため、河川への影響はどのようなものなのか、魚野川ファンの方々には、気になるところであろう。
 今も日常に戻ることができずにいる被災地中心部の方々や、物理的あるいは人的被害に遭われ精神的に非常に辛い思いをされている方々に対して、釣りの話などは不謹慎ととれる部分もあるかもしれない。しかし、私もこの地で宿泊施設を経営している者として、信じがたいほどの風評被害に遭っている。地域全体としての復興活動のひとつとしての意味合いも込めて、この原稿を作成していることをお含みおきいただいて、お許しを願いたい。

  魚野川本流・下流部も影響なし
ただし、周辺の復旧工事に伴う交通規制の可能性あり

 この地震も湯沢・塩沢・六日町地区には大きな被害をもたらせてはいないので、中流域より上では、ポイント選びに影響はないだろう(※昨秋の自治体合併による町村名の変更については、今回は旧町村名を使用している)。
 線路や道路の被害・山崩れなど、物理的な影響が目に見えたのは、私の知る限り、大和町より下の地域だが、地盤の関係なのか、この辺りから震源地に至る区間での被害はほとんどが魚野川の西側に限られ、魚野川本流付近に被害はなく、変わらず平穏である。
 そして、気になるのは下流域である。そこで去る2月下旬から3月始めにかけて、震源のひとつと隣接する堀之内町の関越道堀之内I.C付近までの様子を視察した。
 本流に限っていえば、変わらず静かに流れる眺めは、外見上まったく変わっていないと感じられるので、川への影響は少なくともここまでは問題ないだろう。
 市街地の様子もこの辺りまでは、(主要幹線道路から見て取れる範囲では)震災前と変わらずホッとした。
 ただし、堀之内町から川口町の信濃川合流付近にかけては(崩落事故のあった和南津トンネルなど)、震災の中心部ということもあり、被害は非常に大きかった。現在、国道17号線は完全に復旧しているが、魚野川に直接影響があった場所もある。春からは、復旧作業に伴い何らかの規制は行われる可能性もあるし、頻繁に報道されていた山古志村などは、急ピッチで復旧作業が行われると思われるので、その点は充分考慮していただきたい。

  19年振りの大寒波襲来
大雪が2005年のフィールド状況にどのような影響を及ぼすか?

 また、今年の冬は1月上旬以降、19年振りといわれる豪雪を記録した。1月10日前後から始まった大寒気の来襲は、2月中旬頃まで次々と続き、中越の山間部には平年の1.3〜1.7倍の積雪が記録された。元々豪雪で有名な地域だけに、この数値が示す積雪量は、推して知るべしである。
 2月24日の新潟地方気象台の発表によると県内の根雪が消えるのは、平年より5〜15日程度遅くなる見込みである。雪代の収束は、私の独断的予想では、5月中旬頃にずれ込むのではないかと思う。
 ただし、3月、4月の平均気温は、平年並みと予想されているので、雪代が本格的に出始めるのは、ここ数年と比べると少し遅いかもしれない。
 基本的に大雪の年は、水位の高い状態が続くので、魚にとっては行動範囲が広がりやすい。5月の中頃までは、淵などの比較的流れが緩やかで、水深のある所を狙うのが主になると思うが、それ以降はかなり広い範囲で楽しめるのではないか、と、予想している。
 また余談だが、例えば水門の一時的な閉鎖などで急激に水位が落ちると、慌てて上流部に避難するトラウトたちを目撃する。前例がないので何ともいえないが、もしも環境を取り巻く不測の事態(外敵出現時や大増水は除く)に対し、トラウトが上流に避難する習性を持つとしたら、先の地震により、下流部のトラウトたちはすでに中流部などへ移動して越冬しているかもしれない、などと考えている。
 私は、魚野川も観光資源のひとつとして、新潟県の財産だと思っている。水害・地震・豪雪と自然の脅威にさらされ、少なからず元気をなくしている新潟県に、多くの人が訪れて、この地に活気を与えてくれることを願って止まない。


●問い合せ先
アンティーズハウス
025-783-3442
http://www.bekkoame.ne.jp/ro/kyo/
kyo@ro.bekkoame.ne.jp
※4月以降の雪代情報等は、直接アンティーズハウスまでお問い合わせいただければ、お答えできるので、釣行の参考にして下さい(ただし、詳しいポイント情報は、宿泊者に限らせていただいておりますので、大変申し訳ありませんが、その点はご了承下さい)。


←戻る

Copyright (c) 2005-Gijie.All rights reserved.